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性交渉もしていない子供でもエイズを発症してしまう理由とは

2020年07月30日

エイズは性行為によってうつるというイメージが多いですが、性行為を行ったことがない子供でもエイズを発症することがあります。その理由は母子感染で母親がHIVへ感染していることで、妊娠中や出産する時に子供へ感染する可能性が高まります。また授乳でも母乳内にHIVが存在しているため、感染することがあるのが理由です。国内では母親へHIVの薬を内服してもらったり、母乳を初めから与えないなどの対策をとっています。これにより子供へのHIV感染率を1%以下まで抑えることに成功していますが、大半の女性はまずHIVへ感染していることすら気がつかずに妊娠していることが問題です。

したがって妊娠検査の時にHIVの検査をすることが多く、検査の前後にはカウンセリングを行うこともあります。エイズやその母子感染予防を正しく行うことで、万が一感染した時には精神的なケアも欠かさず行うことになります。3つの感染経路の中の一つが子宮内で感染してしまうことで、これを予防するには妊娠14?34週で、抗レトロウイルス薬を投与することになっています。HIVウイルスが免疫細胞内で増殖することを抑制させる薬で、母子感染の確率を低くする効果が期待できます。この薬は飲み忘れてしまうと効果がなくなるので、毎日服用を忘れないように指導されます。

母子感染の3つの経路の中で一番危険性が高いとされているのは、出産時で胎児が産道で母体の血液に塗れることで感染します。母子感染の半分は出産時に起きていることが多く、これらの感染を防ぐには陣痛前に帝王切開を行うことが望ましいです。出産時にも抗レトロウイルス薬を使えば、さらに感染する確率が減らせます。新生児は特に生後8?12時間でシロップ状になった、抗レトロウイルス薬を与えますし生後6週目まではその投与を継続します。生後18ヶ月目にはHIVへ感染していないことを、完全に診断することができるので、他の治療方法を継続していきます。

最後の感染経路としては母乳からですが、その感染経路を断つために粉ミルクで育てることになります。しかし地域によっては安全な水がなかったり、粉ミルク自体が手に入りにくいこともあり、下痢や栄養不足が原因で命を落とすリスクも高いです。この時点で母乳を与えるとHIVへの感染経路になるので、最近は母体が最善の方法を理解した上で、意志を持って選択することができるよう支援する働きがあります。